大熊次郎ちゃん、5月30日に逝く

 

飼い主さんがわからないまま、亡くなってしまった次郎君。

 

心残りなのは、どこかにいらっしゃる飼い主さんに、次郎ちゃんを引き合わせることができなかったことです。

 

 

 

 

 

 

いつもそうですが、次郎ちゃんの見送りのときも、夜明けが待ち遠しく感じられるものでした。

 

もういいよ、がんばった、えらかったよ、と言って、撫でて手の中で命を終えました。

 

お預かりしていた次郎ちゃん、長生きさせてあげられなくて申し訳なく思います。

 

保護したときに血液検査でわかったのは、エイズも白血病も陽性だったことです。

 

 

 

 

 

 

 

2012年11月末、次郎ちゃんをリスタさんが捕獲。

 

CAPINシェルターにやってきました。

アメショ柄の猫さんでした。

 

保護して4日目で、「ごはんのときに手を出して催促する」「ごろごろしてきた」とのメモがあります。

 

 

 

 

保護してすぐからずっと熱が下がらず、心配していました。

 

エントランスとブルーが白血病で亡くなり、看取った後。

 

次郎ちゃんは4月なかばにシェルターから山猫亭に移動してきました。

4月3日、すでに熱が高かった。TOMOちゃんにだっこされて、シェルターで。

4月26日にはまだけっこう元気だった。。。

5月10日、苦しいながらもごはんは食べていた。

首の後ろには、ステロイドの副作用で脱毛ができました。

 

ここにお薬がたまって、じわじわと溶けて効いてくるそうです。

猫文鎮だった、大熊次郎ちゃん。

 

熱であつい顔を、首の上や腕に置いて、身動きがとれない魔法をかけてきました。

 

ずっと次郎ちゃんと横になっていたかったけれど、かないませんでした。

 

いつも猫文鎮をそっとはずして、逃げるように部屋を出ていった私です。

 

ごめんね、時間が限られていたことわかっていたのに、ごめんね。

 

 

 

忙しい、忙しい、と。。。。人間の都合で。

 

 

看取りの最終段階のメモ
MX-3110FN_20130604_014350.pdf
PDFファイル 1.5 MB

猫を見送ると、しばらくは呆然としています。

つい少し前までいっしょに過ごした猫の顔立ちやしぐさや手触り、鳴き声を思い出し、

まだ生きているような気がして、いないと頭でわかっていても、心はつい姿を求めてしまいます。

 

お骨をみて時間の流れの計算ができなくなり、やがては自分自身も生きている側なのか死んでいる側なのかわからなくなります。

 

その余韻にひたってもいられず、やがては気を取り直して片付けに入るのですが。

 

トイレをハイターで洗って、床をビルコンで洗浄し、布を処分、壁にハイター液を吹きかけて、

また次に入ってくる猫のために準備をします。

 

無意識に、ずっと前に死んだ猫たちの名前で、次郎を呼んでいる自分がまた腹立たしい。

それらの名前は今では念仏のように、胸の内で毎日となえているので、ついつい、「次郎」を押し抜けて、出てくるのですね。

次郎、まだゴロゴロが聞こえてくるような。

最後に、うれしいご報告でしめます。

 

 

昨年の11月末、大熊次郎ちゃんを保護した同じときに、同じ大熊町で、やはりリスタさんの犬の捕獲器に入って保護されたあさひちゃん。(熊旭台で保護されたので。)

 

保護したての厳しい表情に、胸が詰まります。(写真)

 

 

 

5月19日の亀有譲渡会であさひちゃんに里親様が決まって、ちゃまめさんとお届けし、トライアルに入っていました。

 

(先住猫のむぎちゃんとの相性が心配で、慎重に時間をかけて慣らしをスタートしました。)

 

すると、奇しくも、次郎の亡くなった日の翌日31日に、里親希望者様から電話をいただき、

トライアルから正式譲渡となったのです。おめでとう!あさひ!

 

新しいお名前は、きなこちゃん。

 

きなこちゃんはウイルス検査で両方マイナスでしたから、健康は問題ありません。

 

とても素敵な若いご夫妻とお姉ちゃん2人のご家庭で、たっぷり愛されています。

 

次郎の分まで、どうか長生きしてほしいです。

 

やっていてよかった、この活動を。

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