ちょっと、そこのあんた!
え?おれ?
そうよ、お隣のケージに住むあんた、
やめてくれない?
いい加減にしてよ!
なんだよ、プリプリしやがって!
あんた、あたしの記録ノート、ビリビリに破いちゃってさ、
ひどいじゃないの、
せっかくボランティアたちがきれいな字で書いてくれたのにイ!!!
それに、この前は、私のケージにかかっていた毛布をびりびりにちぎって、
私のケージは丸出しになっちゃったじゃないのさ、
あのときは捕獲されたばっかりで、私の顔も傷だらけで、それなのに
覆いを盗られてさあ、
どんなに恥ずかしかったことか!
レディに対して、あんまりだわ!(涙)
ウールをかじるクセがある猫はオレだけじゃねえよ、フン!
勝手に泣けよ!
こんなシャム猫の隣りになんか、いたくないっ!
いやだいやだいやだ、このボケ猫いやだ! シャムオだって?
フン、単純な名前!
もう、いやっ!
おまえこそ、単純な名前じゃんか、大熊町旭台で保護されたから、あさひちゃん、だって?
単純じゃん!
ストレートじゃん!
ひねりがねえな、残念だったな~ ハハハ
もっかい、言ってみ!
おんどりゃ~~~
シャラーップ!
おめえら、いい加減にしろよ!
うっせーな!
ちびたちが怖がるだろっ!
こんなとこでケンカすんなよ
アホめらが!
おれの名はジーザス。
クリスマスの日にやってきたから、この名前を頂いた。
ジーザス・クライスト・スーパースター!
一目おけよ!
おじちゃんたち、けんかやめてね。
わかったわ、
「こら シャムオ、二度と私のノートをかじるんじゃないよ、
いいね?
ひとの大事なものに手を出すのはやめなさいよ?」
おとなって、おとなげないな~!
「ね、リュウ」
「そうね、ピン」
「怖かったわ、パン」
「ぼくたちも気をつけよう、ああなっちゃおしまいだ、ポン」
「わたしたちは、早くニンゲンに慣れて、譲渡会デビューしましょうね。」
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