つくば市のCAPIN地域猫管理エリアで給餌をしていたとき。
うれしいことがありました。
台風が関東上陸、暴風と小雨のなか、グレママが、グレマアが、あのグレママが、姿を見せたのです。
グレママはてんかんの発作を起こします。
グレママはエサを食べながらも、目の前で何度も倒れてしまうので、
心配したジャスミンさんと鹿嶋さんが、8月にプリン先生のもとへグレママを運び込んだのです。
往診の最中にも、てんかんを起こして倒れてしまったグレママ。
難しい手術を受けさせて、余命ずっと、シェルターのケージに入れるのか、
暮らし慣れた安心な場所で、のびのびと、残された時間をストレスなく終えるのか。
ジャスミンさんも鹿嶋さんも悩みました。
私たちも頭をひねりました。
結局、リリースする、というのが私たちの結論となりました。
グレママはどうしただろう?
ずっと姿を見せていないから、どこかで死んでしまったのかもしれない。
そんなふうに寂しい思いを抱えながらI地区の給餌をしていたら、
レンギョウのこんもりした繁みから、ニャーと声がして、
2匹の猫がもつれるように互いに体をすりあわせつつこちらに向かって歩いてきました。
ああ、1匹はグレママでした!
しばらく数十メートルもこの2匹は身をこすりながら仲良くもつれるようについてきました。
グレママは、3年前の捕獲時は、暗く怯えた表情の猫だったのが、
ずっと地域で世話をされてきた結果、とてもおだやかで人を慕う地域猫に変わりました。
この白のシャムの子猫は、大子町のTNRでバジリコさんが保護された猫です。
動物病院で見初めた方が、ぜひもらいたいとお話しされています。
(いま、先住猫さんの血液検査結果待ちです。)
この子は地域猫でなく家猫としての道を歩めることになりました。
TNRをしなければ、保護はできなかった、捕獲器んしでは触れない野良の子です。
野良も子猫も地域環境も救う、TNRの意義がみなさんに理解されて全国に広まっていきますように!
「エサやるな、そのうちいなくなる」「たくさん産まれたら捨てればいい」の前時代的な考えからもはや脱皮しなければなりません。
避妊手術で一代限りの命を生かす。
人道的に減らす。
これを、行政も民間も協力してすすめることが、殺処分を減らすことにつながります。
CAPINの管理するつくば市内の地域猫エリアTGP地区で、夜の捕獲をしました。
猫男爵さんが、猫の頭数や親子関係の情報をお持ちでした。
体調のいまいちな猫がいる、目がぐしゅぐしゅ、何とか捕獲てし治療をしたい!
との猫男爵さんの願い、それが叶って、
ターゲットのメスや病気の猫を保護することができました。
目がふさがっている猫さんの写真です。
この状態でずっと生きてきた逞しい母猫さん。
外暮らしは厳しいです。
茶とらがメイン。ほとんど女の子でした。
出産前でよかったです。
この日のために、猫男爵さんは、リモコン式捕獲器を制作されていました。
これで、捕獲対象の猫さんだけを選んで、つかまえることができます。
さびねこの子猫が入りました。
リモコン操作でつかまえるという発想がすごいです、
猫男爵さんは、もう、レベルが違う。
私たちは、この猫さんたちの、手術後の命を守っていかなくてはなりません。
これから冬が始まります。
猫のために、あたたかな寝床を準備しなければ。
CAPINシェルターで、男性陣が冬越しの猫コンテナハウスのための防寒対策にいそしんでいます。
ホワイトキャデラックさん、M博士、がくくん、NPO法人キドックスの男の子たちです。
このなかで過ごします。
ごはんもこの中で食べます。
地域が汚れません。
今日の終わりには、倉庫のまんなかに、猫の冬越しシェルターのための一式(ダンボール断熱財と毛布)が積み上がりました。
これで、北風が吹いたら、とりあえず30個くらいの猫コンテナハウスには、すぐにセットできるようになりました。
まだまだ足りないので、作業を続けなければ!
この冬は、ぜったいに凍死させないぞ。
雨や雪で毛布が濡れたら、命取り。 新しい毛布と取り替えなくてはなりません。
これからの寒い季節を前に、古毛布を募集します。
県南の野に生きる猫たちが、寒さをしのげるよう、
どうかご不要になった毛布、シーツ、タオルをぜひお譲り下さい。
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