9月5日にセンターから引き出したわんちゃん。
野犬捕獲車輌や収容棟をどんなに徹底洗浄しても、パルボやジステンパーの蔓延を完全に封じ込められない茨城県動物指導センターから連れてきた犬猫を、すぐにシェルターに連れて行くことは絶対にできません。
動物指導センターでもらったウイルス、細菌を、シェルターの収容動物に感染させることになるからです。
私たちの会では、センターから来た犬猫の保護についてはほんとうに気を遣い、用心を重ねています。
まずは個人宅で3週間ほど健康管理し、便が赤くならないことを確認し、食欲の程度をチェックし、なるべく性格も把握(どのワンちゃんと同じ部屋にするかを検討しながら)、その他重篤な疾患がないかをよくみて、獣医師さんの了承を得たうえで、やっとのことでシェルターデビュさせます。
快便・快食ではありましたが、この子は1~2週間ほど、咳と吐き戻しに苦しみました。
この咳は?
猫のアレルギー?(我が家の黒猫おぼこと、いっしょにいたからです。)
獣医のプリン先生に聞きました。
(私たちの理解の程度も問わないで、いつもやさしくていねいに説明してくださいます。)
「これは、ケンネル・コフです。
ケンネルは、犬のたくさんいる場所を指します。
センターやシェルター、ブリーダーの繁殖場など。
そこで細菌をもらってしまったんです。
抗生剤が効いたということは、ケンネル・コフでしょう。
よく、ペットショップで購入して、1週間位してから咳が出るようになったと連れて来られるわんちゃんがいます。
住環境が変わったことのストレスで表に出てくることがある。
しっかり、薬で治さないといけません。
完治の前にシェルターに連れて行っていたら、シェルターの犬みんなにうつしていたでしょう。」
というわけで、抗生剤と気管支拡張剤をしっかり飲んで、1ヶ月をおいて、
ゆめちゃんは昨日(10.2)シェルター・デビュ-しました。
お名前は、ボランティアさんが考えてくれました。
ゆめちゃん。
下妻から来たので、「しもこ」と単純に呼んでいたのが、
こんなに響きの可愛い、チャーミングなお名前をもらったよ!
うふふ、よかったね!
さっそく、ともちゃんに甘える「ゆめちゃん」。
もう、人が好きで好きで、しがみついてくる甘えようです。
なにせ可愛いです。
我が家の預かり中でも、猫のおぼこに餌を奪われるほどのおっとりぶりでした。
めったに吠えないですし、猫ともうまくやれますし、
とても飼いやすい犬です。
ただ、お散歩の引っ張りが強いので、しつけが必要でしょう。
愛されて育ったに違いありません。
でも、昔風に。
避妊手術もフィラリアもやってもらっていなかったのですから。
ミーコがやってきた。
ミーコ、新しい子をよろしくね。
やさしくしてよ。
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