線香花火の片付けをしました。
しお君とNさん(2度目はチャイ・パパのTさん)が軽トラ、あーちゃんとおかめがワゴン車で、犬小屋や板、植木や花を運搬しました。
軽トラは線香花火とシェルターを2往復しました。
周辺はすっかりきれいに片付いて、あとは大物を残すのみとなりました。ここから先はプロに任せます。
世話人のなかさんが急死されたために、私たちが引き継ぐことになった線香花火の犬猫と草木。
なかさんが春にシェルターから線香花火に運んだコスモスが、ここに咲いていました。
線香花火の犬たちも、木も花も、みんなシェルターに移って、もっともっとよい方向に向かいましょう。新たに命を吹き込まれた植物が、今度はCAPINシェルターを彩るのです。
なかさんのお嬢さんがシェルターを訪れたときに、なかさんの犬猫やセンリョウや山桜やアロエや百合が、笑って迎えるでしょう。
2年前にこしらえた私たちの手作り犬小屋を運び出し、故まっちゃんの小さなドッグランを解体していたら、なかさんの植えた鈴なりのほおずきが、雨のように私たちに降りかかりました。
ほおずきの種だけでは満足できず、やはり根っこまで掘り出して、私たちは線香花火を後にしました。
さようなら犬捨て場だった線香花火!
世話人のなかさんの魂までも、いっしょにシェルターに連れていくみたい。
植木を積んだNさんの軽トラに、笑っているなかさんが見える気がする。
不思議な力を持っていたなかさんは予言や占いをしていて、色んなことを当ててきましたが、ずっと前から、CAPINのシェルターが筑波山にできることや、犬たちといっしょに、みんなで長屋のようなところで、暮らすことになるんだよと繰り返し話していました。
「細長いところに」を強調していたなかさん。
そして、その通りになりました。
なかさんが亡くなってから犬たちを移したのは、長屋のような細長い犬舎です。
capinがこの場所に縁あって関わるようになってから2年が経ちます。
この犬捨て場の犬たちの世話を数十年続けてこられたなかさんを介して、CAPINは「つくワン基金」によって、これまで医療費とフードの提供を続けてきました。
なかさんは主担当のあーちゃん、そしてCAPINに、犬猫を託されたのでした。
「これから東京に行くから。犬のえさは2日はもつから」と、言い残し、あーちゃんの目の前で突然死されました。
あーちゃんの知らせで駆け付けた病院のお医者さまから受けた説明では、腹水もたまっており末期の肝硬変だったようです。
病院には行かれずに、ご自身ひとりですべてを耐えたようです。
私たちはなかさんの他界を直ちに知ることができ、結果として犬たちの世話にただちに取りかかれ、ほんとうによかったと思っています。
なかさん、死期がわかっていたかのように。
なかさんの作ったナスやトマト、いんげん、ゴーヤが線香花火を縁取って、夏の名残をみせています。
採って食べてねと言っているかのように感じ、今日もまた収穫しました。
さようなら、なかさん。
せっせとお片付けする働き者あーちゃん
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